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1930年代の日本で、葛川篤は伊藤整や春山行夫らとともに英仏のモダニズム小説を翻訳していました。ヴァージニア・ウルフ『灯台へ』と同時期に手がけた作品が、マルセル・プルースト『失われた時を求めて』です。
1930年から1931年にかけて、『新文學研究』などへ短篇として掲載された3作を収録しました。同年7月には淀野隆三らが『スワン家の方』(武蔵野書院)を刊行しており、当時の若き文学者たちが先端文化の発掘と紹介を競い合っていたことが想像されます。
なお、表紙の顔写真は、刊行後の文献調査で新たに発見したものです。
【抄訳『失われた時を求めて』目次】
「バルコンの陽の光」
「思ひがけない顏」
「春の一日」
編者解説